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2011年01月
宮崎県西都市に本店を構える老舗の和菓子店「水野屋」さん。
おいしい和菓子を作る有名なお店です。
その水野屋さんの包装紙について紹介したいと思います。
ふつう包装紙は商品を包む(飾る)ことを目的として、作られていますので、
包装紙として利用された後は、そのまま捨てられてしまうことがほとんどだと思います。
そこで水野屋さんは、包装紙に一工夫こらして再利用してもらおうと考えたのだと思います。
下の写真がその包装紙です。
1 包装紙の表面
2 包装紙の裏面
3 展開図と完成品(しわを伸ばせば、きれいな封筒ができあがります)
包装紙を裏返すと、封筒の絵(展開図)が印刷されています。
封筒の形に印刷されている線をはさみで切り取り、糊付けすると封筒ができあがります。
包装紙を封筒として再利用するためには、包装紙の裏面の印刷代や、紙質を高めるなどのコストアップが生じます。それにもかかわらず、包装紙の細部にまで気を配るところに、水野屋さんの経営理念が垣間みられる気がします。このすばらしいアイデアを実行された(創造と実行)水野屋さんにエールを贈りたくなりました。
話はかわりますが、私が子供の頃、母は頂き物などの包装紙をきれいに剥がしてとっておき、
何かの包装や装飾の紙として再利用していました。また、新聞の折り込みチラシ(裏が白紙)をメモ用紙の大きさに切って使っていました。現在のように物が溢れている時代ではありませんでしたから、一つ一つのものを大事に、丁寧に扱っていました。
昔の日本人には、ふだんの生活の中に物を大切にする(もったいない)心と知恵が、当たり前のように根付いていました。これぞ日本人の美徳ではないでしょうか。