徳永商店は、確かな製材技術でお客様のニーズに的確に応える木材製品をお届けします。
Products are made in the factory, but brands are created in the mind.
製品は工場で作られるが、ブランドは心の中で創られる。
Walter Landor(1913-1995)
世界で最もよく知られたブランドやCIの多くをてがけている
Walter Landor & Associates社を創業したウオルター・ランドー氏の言葉
社会から価値ある製品を提供している会社だと認めていただくには、
会社のあらゆる資質を磨きあげねばなりません。
よい製品を生み出すには、先ず経営者の質を高める。
同時に社員のレベルを上げて行く事が、よい製品を生み出す源になります。
高い経営理念の下、会社のレベルを磨き上げ続けていくことで、
ブランドと呼べる高品質な製品を生み出して行きたい。
それが私たちの目標です。
ソニー(株)の創業以来の歴史と製品を見られる『ソニー歴史資料館』が品川にあることを最近知り、訪れてみました。
ソニー歴史資料館は、品川駅から10分ほど歩いた高台の住宅街の一角にあります。
その名の通り、ソニー株式会社(旧 東京通信工業)の創業から現在に至るまでの歴史とソニーがこれまでに生み出した数々の卓越した製品を見ることが出来ます。
昨今、日本の家電メーカーは、世界の市場で韓国・中国の製品と熾烈な競争をしています。また国内の市場でも、デジタルテレビ特需の反動で販売価格と販売数の減少を強いられています。これまでに数々な素晴らしい製品を生み出してきたソニーでさえ例外ではなく、エレクトロニクス部門の業績はここ数年厳しく、以前の輝きを失いかけています。
歴史資料館に展示されている製品を見て行くと、ソニーが創業当初からデザインと技術をいかに重視した製品作りを行っていたのかがよく分かります。これまでに数多くの夢のある製品(わくわくさせられる製品)を私たちに提供してくれていたことを再認識しました。
60年代、70年代に発売された製品を今見ても、デザインに古さを感じることはありません。今も製品がオーラを放っています。そのオーラこそが他社にはない『ソニーらしい製品』だったのではないでしょうか。
アナログ(機械式)製品が主流であった時代は、日本人が得意とする極めの細かい作業、
複雑な機械を作りあげる能力を磨きあげれば、他国のメーカーとの競争で優位に立つ事ができました。しかし、デジタルの時代では、部品調達ができれば、だれもがある一定レベルの製品を作り出す事ができるようになりました。そういう時代では、製品のハード(機械)以上にソフトの仕組みを磨き上げねば競争に勝てません。
アナログ時代 複雑化 → デジタル時代 単純化(シンプル化)
日本の家電メーカーが輝きを取り戻す為には、モノ作りの原点である『機能とデザインのシンプル化』(ユーザーの真のニーズを見極めて、過剰な機能を排除した製品作り『機能の選択と集中』)をコンセプトの中心に据えることが重要になると考えています。
以下はソニー歴史資料館 パンフレットより抜粋
ソニーは戦後間もない1946年(昭和21年)5月、資本金19万円、従業員数約20名の小さな会社としてスタートしました。
創業者の井深大は、会社設立の目的を「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる”自由闊達にして愉快なる理想工場”を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること」と、記しています。そして「人のやらないこをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の日本初、世界初の商品を打ち出してまいりました。
ソニー歴史資料館は、ソニーがこれまで世に送りだしてきた代表的な商品と、さまざまな資料を中心に展示を行っております。それらの展示を通して、ソニーのモノづくりの精神を感じとっていただければ幸いに存じます。
日本のフラッグシップ・キャリアと呼ばれた日本航空が倒産して早2年半。
企業再生支援機構が策定した計画に基づいて、粛々と再建策を進めていった結果、
支援機構が想定した以上の利益(過去最高益)を2年連続であげました。
そして、今秋には株式を再上場させ、支援機構から注入された資本金3500億円以上を
市場から調達し国に返済する予定です。
計画以上の収益を計上した源には、フィロソフィー(経営理念)の共有と
アメーバ経営(部門別採算制度)の導入がありました。
先日放送されたカンブリア宮殿の300回記念番組に稲盛名誉取締役会長と植木新社長*1が
出演し、JALの社員の意識改革と収益の向上がどのようにして行われたのか、
稲盛氏がひとつひとつ丁寧に答えています。
経営者にとっては必見です。是非ご覧下さい。
左から植木社長、稲盛名誉会長、大西会長
カンブリア宮殿 300回記念番組(日本航空は再び大空を舞うか)
司会 村上 龍 小池 栄子
出演 日本航空 取締役名誉会長 稲盛 和夫 氏
あああ日本航空 代表取締役 植木 義晴 氏
放送 2012年 6月28日
*1
日本航空初のパイロット出身の植木社長。
先日とある会で、植木氏の社長就任の挨拶を拝聴する機会がありました。
植木社長は終始謙虚な姿勢で就任の挨拶をされました。
そして特に印象に残ったのが、植木社長のお辞儀の仕方でした。
会場の全員の顔を見るかのように、三度深々とお辞儀をされました。
その姿に儀礼的なものは一切なく、心を込めていらっしゃるのがはっきりと見て取れました。
私がこれまでに見たお辞儀の中で最もすばらしいものでした。
新生日本航空のトップとして、今後の手腕に大いに期待したいと思います。
航空業界は装置産業ではある一方、それを最大限活かすためには、
使う人の心を高めることが大事なのです。心を込めた経営。
これがビジネスの成功の秘訣です。
日本経済新聞に連載されていた安藤忠雄氏の”私の履歴書”が書籍「安藤忠雄 仕事をつくる」
となり出版されました。
改めて読み返してみると、氏の考え方、生き方にはとても共感させられるものがありました。
学歴も社会的な基盤もない安藤氏が、独学で建築を志、資格を取得し、事務所を立ち上げる。
コネもツテもない中で、実力ひとつで路を切り開いて行く。
困難に直面しても、将来の可能性を信じ、新しいことに挑戦しつづける。
安易な生き方を選択せずに、泥臭いまでの努力を続けて行く。
「成功」を味わいたいのであれば、必死になって働きなさい。
『仕事の本質は自ら作りだすもの』であるということを安藤氏の人生は物語っています。
弱気の虫が出てきたとき、進むべき方向性を見失ったとき
勇気を与えてくれるのが本田技研工業(株)の創業社長である本田宗一郎氏です。
経営者として、また人として、本田氏の潔い生き方にはいつも敬服させられます。
若かりし時には、数々の武勇伝を残している本田氏ではありますが、
原理原則に基づいた経営哲学は本当にすばらしいものがありました。
誰も成し遂げていないからこそ、敢えて挑戦する価値があることを、
数々の実績を持って、私たちに教えてくれました。
ぱっと頭に思い浮かぶ革新的な製品だけでも、バイクのスーパーカブ、CVCCエンジン、
N360、CITY、NSX、ミニバンオデッセー。。。。他数々
またオートバイ、F1を始めとするモータースポーツ分野でも、日本のメーカーとして
初めて世界に挑戦して、数々のタイトルを獲得しました。
最近では、二足歩行ロボット「ASIMO」の開発や本田氏が生前夢に見ていた
航空機分野への参入も果たしました。プライベートジェット「Honda Jet」の機体を見ると
世界初の主翼上にエンジンをマウントする方式を採用し、燃費向上と室内空間の拡大化を
同時に満たす設計となっています。
なるほど、新規参入するからには、他社の真似ではない独自の技術で勝負するという
強い意気込みが見て取れます。
新しいことに挑戦するDNAは、本田氏の没後も脈々と社内に息づいています。
これらの輝かしい実績が、現在の内向きの日本人(日本の社会)に
挑戦する「勇気」を与えてくれます。