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2009年12月
今回は日本マクドナルド(株)の創業社長の藤田 田氏(デンと発音して下さい)(注1)
の言葉を引用させていただきます。
世の中には、ふたこと目には「景気が悪い」という人がいる。
商売がうまくいかないと、自分の頭の悪いことは棚に上げて、景気の悪いせいにして、
責任をすりかえてしまう。
これは間違っている。
商売がうまくいかないのは、景気の悪いせいだ、というのは、
景気の悪いことが商売がうまくいかない「原因」だということになる。
景気が悪いという「原因」が、儲からないという「結果」を招く、という考え方だ。
そうではない。「景気が悪い」ということは、儲からない「原因」ではなく、
与えられた「条件」にすぎないのだ。
与えられた「環境」だと言ってもいい。
そういった「条件」のもとで、あるいはそういった「環境」の中で、
どうしたら儲かるかを考えていかなければならない。
景気が悪い、ということは自分が儲からない「原因」ではなく、
みんなに共通の「条件」なのだ。
その条件をいかに克服するかが肝心なのである。
自分が怠惰で、サボっていて、頭が悪いことになすりつけているようでは、
絶対に儲からない。こういう人は、景気がいいときでも儲からない人である。
事実、景気のいい時でも、儲かっていない人はごまんといる。
逆に、景気が悪いときでも儲かっている人はたくさんいるのだ。
そこを考えなければならない。
「景気が悪い」ということは、言ってはならない。
景気が悪いことと、儲からないことは、まったく関係がないからだ。
私も藤田氏の意見に同感です。
今の時代は、業種、会社の規模を問わず、どの企業も大変厳しい環境の中で経営の舵取りをして
います。この環境下でどのようにして結果を出して行くのか。
好況という追い風が吹かない状態(逆境)で結果を出せる人だけが、本物の経営者として認めら
れるのかもしれません。私は、結果を出すための方策は、日々の仕事に絶え間なく改善改良を続
けていくことだと思っています。
創意工夫を重ね、創造的な仕事を地道に積み重ねて行けば、必ず結果は後からついてきます。
今は正しいと思うことを実行するだけです。
私が尊敬している方に教えていただいた言葉です。
「順境はよし、逆境は尚よし」
逆境にさらされることで、人は考え、強くなるのだと。。。。
名経営者と呼ばれる人の人生を見ると、決して恵まれない環境の中で、
真正面から困難と戦い続け、結果を出してきた人が多いように思われます。
大事なことは『考え方』 です。
どんなに困難な状況に陥ろうとも、自分が目指す場所さえ見失なわなければ、
苦労が、肥やしとなり、更なる成長への大きな原動力になります。
逆境が人を育て、会社(組織)を強くするのです。
夜明け前 (雲の上の機内から撮影)
*「夜明け前が一番暗い」と言う格言がありますが、夜明け前に、機内から見た景色はまさに真っ暗闇のようでした。しかし深藍色の空も、時が経つにつれて、真っ青な世界に変わって行きました。
*注1 故 藤田田氏は1926年大阪生まれ。1951年東大法学部を卒業。在学中GHQの通訳をつとめたことがきっかけで「藤田商店」を設立、学生起業家として輸入業をてがける。1971年 米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド(株)」を設立。同年7月、銀座三越1階に第一号店をオープン。日本中にハンバーガー旋風を巻き起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上1位を達成し、以降トップランナーとして走り続ける。