徳永商店は、確かな製材技術でお客様のニーズに的確に応える木材製品をお届けします。
2010年01月
昨日のつづきです。
藤田 田氏(日本マクドナルド創業者)の著書より一部抜粋。
『こんなことをいっては悪いが、私がマクドナルドをはじめるまでは、日本のレストラン産業は
学歴のない人が大半だった。きちんとした高等教育を受けた人間がやっていなかった、
というところにレストラン産業の弱さがあったといってもいい。
私にいわせるなら、東大出身者は大蔵省とか日銀などといった競争の厳しいところへ行くもの
だから力が伸ばせないのだ。私のように誰もいないところで能力を発揮すればなんでも
できるのだが、そうしようとしない。
もっとも、今でこそマクドナルドは旭日昇天の勢いで伸びているとうらやましがられているが、
この12年間、人にいえない紆余曲折があったのも事実だ。
そんなとき、私は自分に、「夜の次は朝だ。今は夜だが、かならず朝がくる」といい聞かせ、
歯を食いしばってがんばった。そうやって、暗いトンネルをくぐり抜けたのだ。
ところが、世間には、商売がうまくいかなくなると、永遠に夜が続くもの、と思いこんで
しまう人がいる。そして、夜の次も夜だとふさぎこんで自殺したりする。
そうではない。次は朝なのだ。その朝にどうそなえるかが大切なのである。』
藤田 田 氏(日本マクドナルド創業者)の著書より一部抜粋いたします。
以下 拝借文
『周囲を見わしても、絶対に儲からないことをやって泣いている人が、
あまりにも多いように思われる。そういった人たちは、過去の義理と人情に
拘束されている場合が多い。
そういった悲劇を防ぐためにも、欧米の合理主義を持ち込む必要がある。
ところが、日本人の心の片隅には、どういうわけか、欧米の合理主義を排除
したがる何かがある。
だから、泣きながら辛抱する。失敗しても仕方がない。俺は学歴もないし、
頭も悪い。失敗するのは当然なんだ。。。そういって自分を慰めている。
私に言わせると、そこがおかしいのだ。これは、一種の逃避にほかならない。
逃避をしていて、商売に勝てるわけはない。
過去の義理や人情に拘束されずに、まず、どこに需要があるのかを
見極めることが、大切である。需要を発見するには、それなりの研究も
必要だ。ぽかんとしていても、世間のほうから、こういう需要がありますよ、
と教えてくれると思ったら大まちがいだ。世間はそれほど甘くない。
戦時中の物資が不足している時代なら、何が不足し、どこに需要があるかは、
簡単に発見できた。しかし、今日のように、これだけ物資が豊富になり、
人間が贅沢になると、どこに本当の需要があるのか、みつけにくい。
食べものにしても同じことである。食べものもあまっていて、
誰もが何を食べるべきか迷っているのが現状である。
だから、相手の口の中へ、なんとかしてハンバーガーを押し込んで
いかなければならない。それがむずかしいのだ。
どこに需要があるかを、まず発見し、売れる物を、売れるときに、
売れる値段で売ることが、肝心である。』
** 出所 『Den Fujitaの商法2』 藤田 田氏 **
この著書は1999年に出版されたものですが、
今でも書かれている内容は全く色褪せしていません。
それどころが、マーケットが成熟している現代にこそ、
これらの言葉が、重みを増しているような気がします。
成熟した市場で商売を続けて行く私たちにとって、
藤田氏の『考え方』はたいへん参考になります。