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2011年03月
今朝の日本経済新聞のコラム【春秋】を紹介いたします。
関東大震災の直後。内相に内定していた後藤新平は、日銀総裁の井上準之助に諭した。
「身命を賭して御奉公するのは、今の時だよ」ー。「小伝 後藤新平」(沢田謙著)にある。
井上は蔵相を引き受け、復興財源の調達に奔走した。
関東大震災で帝都の東京は焦土と化した。ぼうぜんとしている時ではない。
後藤も自ら帝都復興院の総裁に就き、震災後の復興を主導した。
復興計画、建築事務、建築監督、土地整理、救護、事務を担う各独立機関の設置を求め、
学者の登用も提言した。「単なる復旧ではない。復興である」が口癖だったという。
東日本大震災から、きょうで10日。被災地では深刻な食料や燃料不足が続く。
避難生活を強いられている人々の救援は最優先の課題だ。
電気・ガス、水道、道路の復旧や医療の提供、住宅の確保も急がれる。
福島第一原発の危機もなお余談を許さない。
「復興」を口にすることがまだ、はばかられるかもしれない。
焦燥感が社会を覆っている今だからこそ、英知を集結して日本「復興」の青写真を
描いていくのも大切ではないか。後藤は説いた。
「帝都復興その事は、ただ形式の復興に止まらず、また国民精神の復興を必要といたします」。
壮大な復興構想から「大風呂敷」とも呼ばれた後藤だが、国民に勇気と希望を与えた。
人物紹介 wikipedia
* 井上準之助
* 後藤新平
大規模な震災からの復興には、私利私欲のない政治家による強力な政策が必要です。
過去の歴史を学び、今後の復興への道筋を策定していただきたいと願います。
昨年の日本経済新聞のコラム「春秋」のひとつを紹介します。
日本経済新聞コラム【春 秋】
世界的なベストセラー「道は開ける」に53歳のジョン・D・ロックフェラーは
ミイラそっくりに見えたとある。巨万の富を築いたが、日夜それを失いはしないかと
不安で睫毛(まつげ)まで抜け落ちる禿頭(とくとう)と不眠症、消化不良に
悩まされていた。
医者は「引退か、死ぬかの二つに一つ」と警告した。
引退の道を選択したロックフェラーは他人について考えるようになった。
金が人間の幸福にどれだけ役立つか。その莫大な富を他人に与え始めて人生は激変した。
財団は全世界の疫病や無知との戦いに貢献し、心の平和を得て97歳の長寿を全うした。
ロックフェラーとほぼ同年代の鉄鋼王A・カーネギーも1901年に突然、
カーネギー製鋼所をモルガンに売却して実業界を去り慈善事業に巨額を投じた。
先月末に52歳で第一線を退いた米マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏も慈善活動
を本格化した。「金は集めるより散じるが難し」(安田善次郎)
ゲイツ氏の資産は推定580億ドル。投資家のW・バフェット氏がゲイツ氏の財団に
310億ドルを委託するなど財団の資金力は世界を動かす。
先週ニューヨーク市長のブルームバーグ氏に共鳴して1億2500万ドルを発展途上国の
禁煙促進運動に投じると発表した。
慈善事業も様変わり。戦略的な要素が色濃く出る。
人物紹介 wikipedia
* ジョン・デイヴィソン・ロックフェラー・シニア
* ジョン・ディヴィソン・ロックフェラー・ジュニア(ロックフェラー2世)
* ロックフェラー財団
* 安田善次郎
* ウオーレン・バフェット
* ビル・ゲイツ
弊社では朝礼の時に、『成功への情熱』を社員と一緒に輪読しています。
この本から、人としての生き方、考え方を学び、全社員のベクトルを合わせることに、
注力しています。
今朝の朝礼では、「反省ある人生を送る」について輪読しました。
『反省ある人生とは、毎日さまざまな判断をしていく中で、
それが果たして人間として正しかったのかどうかを絶えず真剣に反省し、
常に自分を戒めながら生きてゆくことです。つとめて冷静に謙虚に反省するのです。
もしも、自分勝手で少しでも卑怯な振る舞いをしていたことに気がついたら、
「自分だけのことを考えるな」「正しいことを行う勇気を持て」と、
自分に言い聞かせるのです。
このような反省を繰り返していると、間違いを犯す前に、
そのような自分の心に気づくようになり、誤った判断をしなくなるのです。
たとえば、若い時に誰にも負けないような努力を重ねて自分を磨き、
また事業を成功させた人でも、いつのまにかその成功におぼれ、横柄になり、
「昔はあんな人ではなかったのに」と周囲の人から言われるようになってしまうことが
よくあります。人間は、いとも簡単に名声に甘んじてしまうものなのです。
いくら自分を高めることができたと思っても、常に謙虚になり、常に反省し、
常に学ばなければ、元の木阿弥になってしまうというのが、残念ながら人間の本質なのです。』
(成功への情熱より)
日頃から会社を支えてくれている社員と家族への感謝の気持ちを心に抱きながら、
私、社員、そして会社が成長して行けるよう努力して参ります。