徳永商店は、確かな製材技術でお客様のニーズに的確に応える木材製品をお届けします。
下の数字はある上場企業の平成22年3月期の連結業績です。
P/L(損益計算書)
売上高 1,434,365 百万円
営業利益 356,567
経常利益 364,324
当期純利益 228,635
B/S(貸借対照表)
総資産 1,760,986 百万円
純資産 1,336,585
自己資本比率 75.9 %
さて、どこの会社の決算かわかる方いらっしゃいますか?
つづく
少し前に、鹿児島大学 奥 健一郎 教授 の講演を聴く機会がありました。
短い時間にも関わらず、たくさんの有意義な話を聴くことができました。その講話の中に、
人間の脳の中にある「実在意識と潜在意識」についての話がありましたので、その部分を少し
だけ紹介します。皆様にも役に立つのではないかと思います。
人間は見聞したり、感じたりしたことを脳の中に蓄積させて行きます。人の脳は、実在意識と
潜在意識部分に分けられます。私たちが活動している時に、意識して使っているのは実在意識の
部分です。ところが、脳の大部分は潜在意識が占めており、私たちは潜在意識によって無意識に
判断し行動しています。
自動車の運転を例に考えてみましょう。
皆さんが運転免許を取得して、初めて路上で運転した時のことを思い出して下さい。最初は、
誰しも、ハンドルをしっかりと握りながら、車の前方、後方あらゆるところに目を凝らしながら
運転していたのではないでしょうか。しかし、車の運転に慣れるにつれて、以前ほど意識を集中
することなく、ほとんど無意識(潜在意識)に近い状態で、
スムーズに運転ができるようになります。
ですから、潜在意識の中に正しい考え方や情報を入れておくことが、人間の行動に大きく
影響して行くという訳です。
正しい判断や行動が無意識でできるようになるためには、先ずは事象を正しく見ることです。
そして外部の情報を有意注意で、取捨選択し意識の中に取り入れることが大事です。
例えばマスメディアによってもたらされる様々な情報を見るがまま、聞くがままに
受け入れていると、マイナスの意識が潜在意識の中に知らず知らずの蓄積されることになります。
潜在意識を浄化する方法として、
1 外部の情報を有意注意で取捨選択すること。
2 寝がけに、心がけすること(今日一日の反省や明日への想い)。
寝る前の心がけは、想いが潜在意識の中に浸透しやすい時間だそうです。
また、寝る前に5分でも10分でもよいから、読書をする時間を習慣をつけると、
読んだ本の内容が無意識のうちに、潜在意識の中に蓄積されるとのことです。
私も寝る前に枕元の本を手に取る習慣をつけていますが、2−3ページで目蓋が閉じてしまう
こともしばしば。睡魔と格闘の毎日です(笑)。
藤沢 武夫 氏
本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏とともに、ホンダを世界的な企業へと発展させた名経営者。その功績は日本ではあまり知られていませんが、この人なくして今日のホンダの発展はなかった。最近、藤沢武夫氏の著書「経営に終わりはない」(文春文庫)を読む機会がありましたので、本書のさわりを紹介します。
藤沢氏は昭和24年に、本田技研工業に常務として入社し、技術の本田、経営の藤沢としての役割分担をして、世界のホンダの礎を築いていった。本田氏との出会いについて次のように語っています。
『私は、竹島弘という人の紹介で、初めて本田宗一郎に会ったのですが、それ以前から、彼の噂は耳にしていました。竹島さんは浜松工専(現静岡大学)の出身で、のちに中島飛行機に入ったのですが、講師として浜松工専に行っていたときに、聴講生であった本田宗一郎を知った。本田はその頃ピストンリングをつくっていたと思いますが、すでに有名な存在だったんです。プロペラの軸もやっていたし、日本楽器の顧問もしていた。浜松工専の先生たちの間でも、本田はすごく頭のいい男だという評判だったようです。
私は東京で町工場をやっており、中島飛行機に部品を納入していた関係で、竹島さんと知り合いました。私は技術畑の出ではないものだから、技術者を紹介してもらったのですが、それがあまり使い物ものにならなかったもので、私自身が勉強しなければばらなくなって、竹島さんと近づきになったのです。彼から、浜松にすごい男がいるよと聞いて、一度会ってみたいなとは思ったのですが、戦争中のことだったので、会う機会がありませんでした。
(中略)
私は戦前から、だれかをとっつかまえて、いっしょに組んで自分の思い通りの人生をやってみたいと思っていました。その場合には、私はお金をつくって物を売る。そして、その金は相手の希望しないことには一切使わない。なぜならば、その人を面白くさせなければ仕事はできないにきまっているからです。大きな夢を持っている人の、その夢を実現する橋がつくれればいい。いまは儲からなくても、とにかく橋をかけることができればいい。物価が倍々と上がってゆくような、戦後のインフレの時代で、多少持っていた戦前からのお金もどんどん消えて行く状況だったが、でも私は、自分の一生を賭けて、持っていた夢をその人といっしょに実現したいという気持ちだった。そこから私はスタートしたんです。
(中略)
竹島さんは、戦後浜松に行っていて、それから通産省に入った。彼が久しぶりに浜松の本田の家に行ったときに、東京で誰か金を出してくれる人がいないだろうかと聞かれたんです。おれはいま軍の払い下げを安く買ってエンジンをつくっているけれども、売った金を回収することができない。自力でエンジンをつくるための設備も欲しいが、資金も無いし、浜松では、見込みがないから東京に出たい、という話だったようです。昭和24年の春、竹島さんからその話を聞かされたとき私は、「おれ、それやるよ」と即座にいってしまった。「おれは金を持ってないけれど、金はつくるよ。金のほうを受け持って、いっしょにやってみたい」そこで阿佐ヶ谷にあった竹島さんの家で本田と会うことになったんです。
(中略)
私はなにしろ、仕事がしたかった。自分の持っている才能の限界を知りたいということが、私の夢だった。そして、本田も、自分の持っている力を知りたいというこですね。二人ともそれではなかったでしょうか。だから初めて顔を合わせたとき、相手がどんな人間なのか詮索するようなことはお互いになかったのだと思います。私はこういったのを覚えています。「私は商売人だから、これからいっしょにやるけれども、別れるときに損はしないよ。ただし、その損というのは、金ということではない。何が得られるかわからないけれども、何か得るものを持ってお別れするよ。だから、得るものを与えてほしいとも思うし、また得るものを自分でつくりたいと思う」
「うん、結構だね」と本田はいって、それだけで決まっちゃった。』
出典 藤沢武夫著 経営に終わりはない 文春文庫
You Tube 映像 (藤沢氏の映像がないので、本田氏の映像をピックアップしました)
本田宗一郎氏の魅力がたくさん詰まった映像群。本田氏の言葉の深みに感動し、勇気づけられたり、また涙したことも。経営者として、1人の人間としての生き方に惹かれます。両氏の生き方に共通するのが「潔さ」。私も「潔さ」をいつも心の引き出しにしまっておけるような人になりたいと思います。
「あの人に会いたい 技術者 本田宗一郎」 (藤沢氏との出会いについて語っています。
氏の生き方、考え方勉強になります)
「失敗のない人生なんて面白くない」 (失敗と成功は紙の裏表のようなもの)
「創立35周年記念式典でのあいさつ」 (ユーモアと人間性、感激しました)
「本田宗一郎さんがSONYで1度だけ行った講演」
「わが友 本田宗一郎1」 (SONYの井深氏が語っています)
ファミリーレストラン業界で高い営業利益率を誇るイタリアンレストランのサイゼリヤ。
500円未満のメニューが大半を占めているにもかかわらず、
2009年8月期の営業利益率は10%強あるという勝ち組企業だ。
そのサイゼリヤの強さの一端を紹介する記事が以前、日経新聞でとりあげられていたので、
少し紹介したいと思います。高収益の秘訣は、「生産性を向上させるために、すべての業務を原理原則に立ち返って日々考える」ということらしい。
以下記事より抜粋
「例えば店内清掃。清掃とは何か、なぜ掃除機を使うのか。科学的解析を交えて考え抜く。行き着いたのが原始的なモップだった。床のゴミやホコリを取り除くのが掃除だから空気まで吸い上げる必要はない。しかも掃除機は吸い取り口が小さく、何度もひじを動かす動作が伴う。モップだと歩いて押すだけ。ひじを動かす回数は大幅に減る。 まず30センチ幅のモップを試したら、同じ通路を何往復もしても掃除機と歩数はあまり変わらなかった。そこで120センチ幅にしたら、ひとふきで済んだ。掃除機で1時間かかる作業が30分に。生産性は2倍に跳ね上がり、作業は楽になった。こんな小さな積み重ねが圧倒的なコスト競争力を生む。生産性向上を軸に仕事を組み立てると、とるべき戦略もおのずから見えてくる。例えば期間限定の値引きはしない。急激な客数増で店舗作業が乱れることを避けるためだ。それでも節約志向の客が店におしかけ、11月の既存店舗の売上高は前年比13%も増えた。社員の大半は理科系出身。常識を疑い、科学的に考える習性が染み付いている。。。。。続く」
掃除=掃除機でするもの これが世間の常識であります。普通はこの考え方に異論を挟む人はほとんどいないでしょう。しかしながら、この図式が本当にベストな方法なのだろうか?と疑問を持てば、そこにはまだまだ改善する余地が存在している。
成功したビジネスモデルを作り上げ、収益を出していたとしても、現状を否定し、改善に取り組む姿勢を常に持ち続けることが大事である。その取り組みから新たな発想が生まれてくる。素晴らしいアイデアというのは、世間の常識を否定することから生まれてくるのだろう。製造業に従事している私たちこそ、この考え方を体に染み付かせ、変革の時代に生き残って行かねばならない。
成功のコツをつかむまでやめない
一事に成功すれば万事に成功する。
一事に成功できない者が、あせって万事に手を出してもそうそう成功するものではない。
まずは成功のコツをつかむまで努力をやめない。
そして、使命感と気力、この二つなくして真の成功はない。
解説
一つの道において経営のコツをつかんだ、いわば名人に達した人なら、どんな仕事をしても必ず成功する。なぜなら一事に成功すれば、その根本において考え方は同じやから、万事に成功すると考えていい。逆に言うなら、一事に成功できない者が、目先を追っていろんな仕事に手を出しても結局は成功しない。
人生においても同じことが言える。自分で選んだ道において、まず成功のコツをつかむまで努力をやめないこと。成功のコツをつかめば、何をやってもまず成功する。使命感と気力。この二つがないと立派な経営はできん。このことは他のすべてにも言える。
松下幸之助 (1983年 9月 1日)