ホイットニー・ヒューストンさんの死去に思う2

1stアルバムの大ヒットに続き、2年後に発売された待望の2ndアルバムもすばらしい売上を
記録し、暫くは彼女を超える女性シンガーは現れることはないだろうという位の地位を確立しました。

誰もが羨む成功を収め、順風満帆な日々を送っているかのように思われたホイットニーでしたが、90年に発売された3作目のアルバムあたりから変化の兆しが現れてきたように思います。

楽しみにして購入した3作目は、前作までと違って何度も聴きたい気持ちにさせられる曲は収録されておらず、曲を少し聴いてはつぎの曲へというふうに、洗練はされているが、単調で退屈な曲が続いているアルバム。そんな印象しか残っていません。

途中彼女の主演作品の映画「ボディーガード」サウンドトラック盤のヒットはありましたが、続く4作目のオリジナルアルバムは更に、印象の薄いものになってしまいました。そして彼女は音楽界の表舞台から消えてしまいました。

その後は、私生活のスキャンダルが時折話題になるくらいでした。

天賦の才に恵まれたホイットニーでしたが、大成功を収め、何不自由のない生活に慣れてしまったことが、知らず知らず歌に対するモチベーションを下げてしまったのかもしれません。
終いには薬物に手を染めてしまったことが彼女の人生を決定的に狂わせました。
類い稀なる才能を持っていただけに、残念でなりません。

神様は人に試練を与えます。
試練というのは、苦難だけではありません。
幸運に恵まれることもまた試練となるのです。

苦難に遭遇したとき、また幸運に遭ったときも、
驕ることなく、謙虚に受け入れる姿勢を持ち合わせているか否かが、
その後の人生を大きく左右することになって行きます。

つづく

Whitney Houston  - I'm Your Baby Tonight - 

投稿日時:2012.02.25(Sat) 22:05:34|投稿者:tokunaga