Steve Jobs CEO辞任
先日、Apple CEO Steve Jobs氏が辞任するというニュースが飛び込んできました。
今年に入り、病気治療に専念する為、休職していたので、術後の経過が気になっているところでした。
Steve Jobs氏が Appleを創業して以来、長年に渡りMacを使い続けてきた世界中のユーザーにとって、そして、21年間Apple Computer 一筋できた私にとっても、Appleという会社は、Steve Jobsそのものでした。
Apple創業以来、彼らが創造した革新的なApple製品は、ユーザーを魅了し続けてきました。
30年前に想像された未来の製品が、いまでは現実のものとなって私達は手にすることができます。パーソナルコンピューターの歴史上、その進歩・発展に最も貢献したのがJobs氏であると言っても過言ではないでしょう。
今回 CEOの役職を降りることになったのはとても残念ですが、新CEOにもJobs氏同様、夢のある製品を生み出し続けて欲しいと願っています。
Apple Computerの創業者でありながら、一度は会社を追われ、Appleから離れることになったJobs氏。その後も新規事業での失敗と成功を経験しながら、人間としての器も大きく成長させました。そして、Appleが存亡の危機を迎える事態の中で、再度CEOとして迎えられ、Appleを不死鳥のごとく甦らせました。
復帰後、Jobs氏はiMac、iPod、iPhone、iPadと次々と魅力的な製品を生み出すと同時に新しいソフト事業(配信)にも乗り出しました。一方では、Mac OSをUnixベースに変更、CPUもモトローラ社からintelに変更するなど、大きなビジネスリスクを取りながら、最善のものを顧客に提供するという信念の下で大胆な舵取りを行いました。
これらの策のおかげで、一時は身売り話が出ていたApple社の業績は劇的に回復し、直近の株式時価総額はついに世界で1番になりました。
夢を実現するために、彼がとった強引な手法は周囲との軋轢を生むこともしばしばでしたが、彼は美しい製品を作る(機能美の追求)ためなら、一切の妥協を排除し、限りなく完璧な製品を目指しました。その結果、他社の追随を許さない革新的な製品は、ユーザーから驚きをもって迎えられ、愛用され続けました。
良くも悪くも、彼でしかなし得なかった偉業であることは事実であり、
彼の努力のおかげで、私たちはコンピューターを身近なものにすることができました。
そう遠くない将来、Jobs氏は ”パーソナルコンピューターの父” として、
歴史にその名を刻むことになるでしょう。
P.S.パーソナルコンピュータの産みの母はAppleの共同設立者である
スティーブ・ウォズニアックだと言えるでしょう。
彼は初期のApple Computerの画期的な回路図を設計していた人物です。
投稿日時:2011.08.28(Sun) 16:53:28|
投稿者:tokunaga|