ソニー歴史資料館


ソニー(株)
の創業以来の歴史と製品を見られる『ソニー歴史資料館』が品川にあることを最近知り、訪れてみました。

ソニー歴史資料館

ソニー歴史資料館は、品川駅から10分ほど歩いた高台の住宅街の一角にあります。

その名の通り、ソニー株式会社(旧 東京通信工業)の創業から現在に至るまでの歴史とソニーがこれまでに生み出した数々の卓越した製品を見ることが出来ます。 

昨今、日本の家電メーカーは、世界の市場で韓国・中国の製品と熾烈な競争をしています。また国内の市場でも、デジタルテレビ特需の反動で販売価格と販売数の減少を強いられています。これまでに数々な素晴らしい製品を生み出してきたソニーでさえ例外ではなく、エレクトロニクス部門の業績はここ数年厳しく、以前の輝きを失いかけています。

歴史資料館に展示されている製品を見て行くと、ソニーが創業当初からデザイン技術をいかに重視した製品作りを行っていたのかがよく分かります。これまでに数多くの夢のある製品(わくわくさせられる製品)を私たちに提供してくれていたことを再認識しました。

60年代、70年代に発売された製品を今見ても、デザインに古さを感じることはありません。今も製品がオーラを放っています。そのオーラこそが他社にはない『ソニーらしい製品』だったのではないでしょうか。

アナログ(機械式)製品が主流であった時代は、日本人が得意とする極めの細かい作業、
複雑な機械を作りあげる能力を磨きあげれば、他国のメーカーとの競争で優位に立つ事ができました。しかし、デジタルの時代では、部品調達ができれば、だれもがある一定レベルの製品を作り出す事ができるようになりました。そういう時代では、製品のハード(機械)以上にソフトの仕組みを磨き上げねば競争に勝てません。

アナログ時代 複雑化 → デジタル時代 単純化(シンプル化)

日本の家電メーカーが輝きを取り戻す為には、モノ作りの原点である『機能とデザインのシンプル化』(ユーザーの真のニーズを見極めて、過剰な機能を排除した製品作り『機能の選択と集中』)をコンセプトの中心に据えることが重要になると考えています。


以下はソニー歴史資料館 パンフレットより抜粋

ソニーは戦後間もない1946年(昭和21年)5月、資本金19万円、従業員数約20名の小さな会社としてスタートしました。

創業者の井深大は、会社設立の目的を「技術者がその技能を最大限に発揮することのできる”自由闊達にして愉快なる理想工場”を建設し、技術を通じて日本の文化に貢献すること」と、記しています。そして「人のやらないこをやる」というチャレンジ精神のもと、数々の日本初、世界初の商品を打ち出してまいりました。

ソニー歴史資料館は、ソニーがこれまで世に送りだしてきた代表的な商品と、さまざまな資料を中心に展示を行っております。それらの展示を通して、ソニーのモノづくりの精神を感じとっていただければ幸いに存じます。


ソニー歴史資料館

ソニー歴史資料館

ソニー歴史資料館 

投稿日時:2012.12.06(Thu) 11:15:44|投稿者:tokunaga