徳永商店は、確かな製材技術でお客様のニーズに的確に応える木材製品をお届けします。
昨年から今年にかけて、公園の遊歩道に使用する栗材をお取引先様に
納品させていただきました。
今回は、既設の遊歩道で使われていたジャラ材とボンゴシ材が予定よりも早く
腐食・劣化した為に、それらを撤去し、新たに栗材を使って遊歩道を作り直す案件でした。
栗材は住宅の土台や枕木、床板などに使用されるなど、材の水湿性に優れ、
保存性の高い木材です。その栗材にモックル処理(酸化亜鉛含浸処理)を施すことにより、
更なる耐久性を木材にもたせました。
腐食したジャラ材は一般的には15年ー25年位の耐用年数があると言われておりますが、
10年未満で腐食が始まった事例が日本ではいくつか確認されています。
高耐久性を売りにしたジャラでも、厳しい使用環境下や設計・施工方法に問題がある場合、
耐用年数が短くなるようです。
今回の遊歩道は、あまり日が差し込まず、年間を通じて湿度が高い状態に保たれている、
木材にとっては厳しい環境の中に設置されています。
このような環境の中でも、酸化亜鉛含浸処理をした栗材は高い耐久性をもっていることを
証明すれば、厳しい条件下での国産材利用に弾みがつくと思います。